北海道大学工学部
機械知能工学科
大学院工学院
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現在、大気中の炭酸ガス濃度は380ppmを越えており、現在の上昇速度では560ppm(産業革命以前の2倍の濃度)を越えるのは時間の問題であると考えられています。グリーンランドや南極の氷を使って過去65万年間の大気中の炭酸ガス濃度を調査しても300ppmを超えていた期間はありません。地球温暖化の機構には正のフイードバックがあり、一旦閾値を越えると予想を遥かに超える事象が発生します。
エネルギー環境システム専攻では、熱エネルギー、電気エネルギー、原子力エネルギー、水素エネルギーおよび自然エネルギーの高効率発生と利用の研究として、燃料電池、ディーゼルエンジン、水素エンジン、軽水炉、高速増殖炉、核燃料サイクルの研究と全研究を網羅する流体の研究を行い、研究を通して気候変動の課題に対して世界的に貢献できる人材育成に取り組んでいます。
本専攻の最新情報、各研究室の詳細については、以下のホームページをご覧ください。
エネルギー環境システム専攻ホームページ:http://www.eng.hokudai.ac.jp/edu/div/eneenv/
エネルギー環境実験〜風洞実験室
風洞実験室は1972年札幌冬季オリンピックの3年前に建設されました。
当時のスキージャンプの実験から始まり、建築、自然環境、台風、風車、自動車空力など様々な実験が行われています。
地球温暖化防止のエネルギー供給の切り札として世界中で原子力発電所が建設されています。原子力を身近で安心できるものにするために、故障や事故の予兆を検知して安全を確保する発電知能ロボットや惑星間航行用原子力宇宙船の開発を行っています。
《研究テーマ》
現在の原子力システムの安全性向上の研究、新型炉の安全研究を通して、原子力の有効性と安全性をより高めるための研究を行っています。
《研究テーマ》
廃炉のシナリオ評価や放射性トレーサーを用いた実験研究を進め、原子力発電所の合理的な廃止措置および原子力利用によって発生する放射性廃棄物の安全な処理・処分のための新たな工学技術の確立を目指しています。
《研究テーマ》
環境調和型社会のために、高効率でクリーンなエネルギー変換技術の開発と、理想的な社会エネルギーシステムの提案を目指します。これらのミクロおよびマクロ的な視点から「地球環境の急速な変化」と「エネルギー資源の枯渇」の解決に挑戦します。
《研究テーマ》
理論や計算では発見できない実験ならではの流体力学の面白さを味わうことができる研究室です。最新鋭の計測原理を応用開発し、不思議な流れを発見して、流れの制御技術に活かします。船舶や風車など今世紀の地球環境を守るアイデアで賑わっています。
《研究テーマ》
カーボンニュートラル社会の実現を目指して,自動車は電動化とともにエンジンの高度利用が求められています.例えば太陽光と二酸化炭素から生成されるe-fuelに代表される液体合成燃料は二酸化炭素の排出低減の切り札として期待されており,燃料とエンジンの両面から環境に優しい循環エネルギー社会の実現を目指して取り組んでいます(図1).
《研究テーマ》