特別講演会のお知らせ 2017.3.31
北海道支部 支部長 土谷 浩昭
この度下記の通り特別講演会が開催されます。
皆様におかれましては是非ご参加くださいますようご案内とお願いを申し上げます。
参加希望者は直接会場へお越しください。
記
日 時 : 2017年 4月 13日(木) 11:00〜12:00
場 所 : 北海道大学工学部 A棟1階 大会議室 A1-17 (札幌市北区北13条西8丁目)
講 演 : 11:00〜11:30
小澤 浩司 氏 教授,博士(医学),東北医科薬科大学医学部整形外科学
頚髄症とは頚椎の加齢に伴う種々の変化により脊髄が圧迫され麻痺が生じる疾患である。
圧迫により脊髄が変形し、神経組織の変性を引き起こし発症すると考えられている。
ウサギの頚髄を用いて、脊髄と脊髄軟膜の力学特性を計測し、有限要素法により脊髄横断面における応力分布を解析した。
そして、スクリューを用いて頚髄を圧迫した動物実験で、圧迫された脊髄の変性を検討し、髄内応力との関係を調べた。
その結果、髄内応力分布と組織変性に関係があることがわかった。
さらに、頚髄症患者の矢状断MRI画像を用いて頚髄髄内応力を解析したところ、頚髄症を発症するカットオフ値が存在することがわかった。
11:30〜12:00
黒澤 大輔 氏,医師,JCHO仙台病院腰痛・仙腸関節センター
仙腸関節痛とは画像で捉えられない仙腸関節の不適合により疼痛を生じる疾患である。
関節の微小な動きが疼痛を誘発すると考えられ、仙腸関節固定術が必要とされることがある。
仙腸関節固定術では、後方から侵入してスクリューで固定する方法と前方から侵入してプレートとスクリューで固定する方法が代表的である。
後方から固定する方法では、仙骨の骨脆弱性によるスクリューの緩みが問題であり、前方から固定する方法では侵襲が大きいことが問題である。
そこで我々は、仙骨のなかでも骨質の良い岬角に挿入したスクリューと、腸骨に挿入した2本のスクリューを連結し、
シリンダーケージを関節内に設置する後方固定術を開発した。本法は比較的低侵襲で固定性が高いことが期待できる。
日本機械学会バイオエンジニアリング部門(「計測と力学−生体への応用」研究会)
日本生体医工学会専門別研究会「バイオメカニクス研究会」
お問い合わせ先 : 日本機械学会北海道支部事務局(武澤) jsme-hk@eng.hokudai.ac.jp
または 大橋 俊朗 教授 北海道大学大学院工学研究院人間機械システムデザイン部門