特別講演会のお知らせ 2015.12.08
北海道支部 支部長 大橋 鉄也
この度下記の通り特別講演会が開催されます。
皆様におかれましては是非ご参加くださいますようご案内とお願いを申し上げます。
参加希望者は直接会場へお越しください。
記
日 時 : 2016年 1月 7日(木) 15:00〜16:00
場 所 : 北海道大学工学部A棟5階 A5-66(セミナー室3-B) (札幌市北区北13条西8丁目)
演 題 : 「恒等的積分関係式に基づく流れの制御」
講 師 : 深潟 康二 氏 (慶應義塾大学理工学部機械工学科)
講演内容 : 流れの制御効果の解析や新しい流れの制御手法の開発のためには,制御入力と流れの統計量の変化に関する理論的関係を知っておくことが有用である.
本講演ではまず,壁に沿う流れにおける壁面摩擦抵抗と統計量の間の恒等的積分関係式(FIK恒等式)について紹介し,それに基づく乱流摩擦抵抗低減手法である
進行波状壁面変形により低レイノルズ数チャネル乱流を再層流化できることを示す.また,外部流における散逸率と物体表面上の情報の間の恒等的積分関係式についても紹介し,
それに基づく準最適制御により円柱回り流れの渦放出を完全に抑制できることを示す.
参考文献
K. Fukagata, K. Iwamoto, and N. Kasagi, "Contribution of Reynolds stress
distribution to the skin friction in wall-bounded flows," Phys. Fluids 14,
L73-L76 (2002).
R. Nakanishi, H. Mamori, and K. Fukagata, "Relaminarization of turbulent
channel flow using traveling wave-like wall deformation," Int. J. Heat
Fluid Flow 35, 152-159 (2012).
H. Naito and K. Fukagata, "Control of flow around a circular cylinder for
minimizing energy dissipation," Phys. Rev. E 90, 053008 (2014).
お問い合わせ先 : 北海道大学大学院工学研究院 准教授 田坂裕司 tasaka@eng.hokudai.ac.jp
または 日本機械学会北海道支部事務局 (武澤) jsme-hk@eng.hokudai.ac.jp