2015.11.29
日本機械学会北海道支部シニア会
会員の皆様へ
北海道支部シニア会
委員長 杉山 弘
皆様、お元気でお過ごしのことと存じます。
さて、遅くなりましたが、去る10月29日(木)、潟_イナックス苫小牧工場で実施されました、道支部シニア会第2回企業見学会・交流会および懇親会のご報告を申し上げます。
日本機械学会北海道支部シニア会
2015年度 第2回企業見学会・交流会および懇親会の報告
1.
企業見学会と技術交流会
開催場所:潟_イナックス 苫小牧工場 (苫小牧市字柏原6-183)
開催日時:10月29日(木)、14:00〜17:10
参加者:シニア会員7名
(常本秀幸、小林道明、二俣正美、疋田弘光、杉山 弘、野口 徹、三浦展義、敬称略・順不同)
見学会と技術交流会は、次のように行われた。
(1) 挨拶と企業概要説明(中野総務本部長、福村相談役、山田総務部長)
「未来を今に」という企業スピリットをベースに、「オンリーワン」の価値を
1973年6月設立。事業内容は、乗用車・商用車並びに産業用・船舶用の湿式
(2) 企業関係者と参加者の集合写真撮影 [写真1]
(3) 工場・実験施設見学会 [写真2]
○苫4工場(説明:苫4工場長岩元氏)
主要生産品目であるディスク、ドットディスク専用ライン、クラッチパック用ドラムの機械加工・組立ラインの説明。
各種加工機械とラインは殆ど自動化されており、各種ディスクはスムーズに連続的に製造されている。製造ラインで目を見張る箇所が
何か所もあった。各所に居られた企業技術者と見学者の間で、製造技術等に関する活発な質疑応答がなされた。
工場は、清潔で、整理され、安全第一が徹底されていた。
○苫5工場(説明:苫5工場長元山氏)
摩擦材の基となるベースペーパーを生産する抄紙ラインと、ベース
と質疑応答。摩擦材の材料を自社で生産されていることは、新しい発見
○実験室(説明:実験部 松尾氏)
クラッチディスクの摩擦係数・耐久性・引き摺りトルク等を評価する
評価の実施に対する説明と質疑応答。
○分析室(説明:材料開発部山本氏)
クラッチディスクおよびプレートの表面解析、摩擦材成分・構造分析等に用いる各種分析機器の説明と質疑応答。
(4) 技術交流会 (16:00 〜17:10) [写真3]
企業側参加者 9名(福村相談役、高橋監査役、石川生産技術副本部長、小應技術開発部長、孫設計部次長、山本材料開発部チーム長、
真田製造技術部、中野総務本部長、山田総務部長)
○開発本部紹介と技術について(孫氏)
開発本部の組織、実験設備、解析技術の紹介等。
○塑性技術の開発〜クラッチドラムの成型工程について〜(石川氏)
工程短縮の改善と6軸サーボプレスの導入の紹介等。
上記の2件の紹介と湿式摩擦材の構造や特徴等に関して、活発な質疑
2.
懇親会 [写真4]
開催場所:「季月」(千歳市清水町1−7−1)
開催日時:10月29日(木)、18:00〜20:00
参加者:シニア会員 7名(常本、小林、二俣、疋田、野口、三浦、杉山)
ダイナックス 3名(監査役高橋氏、設計部次長孫氏、総務部長山田氏)
懇親会は和やかに進行し、話題は、次のように、多岐にわたった。
(1) ダイナックス発足当時の「大金・アールエム梶v時代の会社の話し
(2) 正木初代社長の話しと、以前に行われた大学との共同研究に関する話し
(3) ダイナックスの発展・飛躍の話し
(4) 各大学(室蘭工大、北見工大、北大など)出身者の活躍の様子など
3.感想とお礼
本企業見学会・技術交流会・懇親会の翌日に開催されましたシニア会第2回運営委員会で、本行事に対する感想・意見等が述べられました。その中で、
○本年度見学した2社(潟_イナックスと褐合金製作所)は、オリジナリティをもち、他からサポートされない状況で、よくやっている。道内には、立派な企業が多くある。
○2社の見学会・交流会等は、すばらしかった。
○元大学教員等が入会しているシニア会のメンバーが、卒業生が就職・勤務している企業
の感想等が強く印象に残っている次第です。シニア会としては、次年度も企業見学会・交流会・懇親会を開催する予定ですので、よろしくお願い致します。
終わりに、本見学会・交流会・懇親会を開催するに当たって、当初から大変お世話になった潟_イナックスの各位に、お礼申し上げるとともに、感謝致します。
(2015.11.29、杉山)