支部フォーラムのお知らせ


                                 2011.12.6  (12.27要旨部分追記)
                                  北海道支部 支部長 登坂 茂

この度下記の通り北海道支部フォーラムを開催いたします。
皆様ふるってご参加くださいますようご案内申し上げます。

なお、参加をご希望される方の事前申込は不要です。
直接会場へお越し下さい。


                        記

日時 : 2012年1月27日(金) 15:00〜17:00
場所 : 北海道大学工学部 B11教室
演題 : 「自動車開発と暗闇の象〜欧州に負けない高速安定車をつくるには〜」   
講師 : マツダ株式会社 技術研究所所長 工学博士 農沢隆秀 氏
司会 : 坪倉 誠 (北海道大学大学院)
   
要旨
 自動車の開発・研究は、暗闇の中の象さんを、いつも探っているようなものと思い
ます。常に判らないことの連続です。これまで、携わってきた自動車の空力も、多く
の謎だらけです。地面を走る車のような鈍い物体は、どのようにして空気抵抗が生じ
ているのでしょうか。また、高速で走る車の中には、しっかり安定して走る車とそう
でもない車があるのは、何故なんでしょうか?。単純に技術的に考えると、飛行機の
ように、形を流線型にすれば、抵抗も少なくなり、安定するかも知れません。しか
し、そのようにしてしまうと、自動車のデザイナーは、がっかりするでしょうし、車
を購入する人には、“すばらしいデザインの車に乗りたい”という気持ちを損なうこ
とになります。ここに、自動車の空気力学の難しさがあるといっても過言ではありま
せん。一方、鳥は、形がいろいろ異なるのに、抵抗も少なく安定して飛んでいます。
とすると、自動車のような形状がもたらす、空気の流れとその振る舞いにはどのよう
な関連があるのでしょう。この謎が解ければ、鳥の形のように、自動車のデザインに
も自由度が増してきます。これらの謎を、コツコツと考えてくると、徐々に、暗闇の
象さんが見えてきました。さて、どんな象さんなのでしょうか。

連絡先・問い合わせ先:
       日本機械学会北海道支部事務局   TEL 011-706-7849
                              e-mail:jsme-hk@eng.hokudai.ac.jp
      または
       北海道大学大学院 工学研究院 機械宇宙工学部門 坪倉誠
                               TEL 011-706-6723 
                              e-mail:mtsubo@eng.hokudai.ac.jp