北海道支部長よりご挨拶

 

2014.3.20

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55期北海道支部 支部長 岩本隆志(日本製鋼所)

 

この度、風間前支部長の後任として第55期支部長を仰せつかりました。支部長就任にあたり一言ご挨拶申し上げます。

 

日本機械学会は“機械分野で学術技芸の進歩発展をはかり、もって人類社会の発展に貢献する(本会定款抜粋)”ことを活動の目的としています。この趣旨に照らして北海道支部は広大な北海道の地域に根ざして、支部会員の皆様ならびに地域社会の学術・産業振興に資する活動をすることが使命であります。北海道経済は円高是正とアベノミクスにより回復基調にあります。しかし、人口減少・少子高齢化、グローバル化による市場の競争激化と環境・エネルギー問題の深刻化は引き続き脅威であり、産業の発展に多くの課題を抱えていることも事実です。

 

 “コミュニケーションとチームワーク”は日本の強みであり、支部はこの価値観をもって産学連携、人材育成、学術振興を推進し、“北海道のものづくり”の進化を支える要になれればと考えています。

 

グローバル化が進む現在こそ、地域の“ものづくり”企業がそれぞれ技術やサービスで差別化し、地域の関係性を高めることがますます大切になると思います。企業のニーズにアンテナを張り、支部が提供するサービスのあり方を振り返りたいと思います。特に産学の交流を深化させ、人材や技術について企業のニーズと大学・高専のシーズのマッチングを引き続き議論したいと思います。

 

人材育成についてはこれまで同様に学生会活動を通じて学生員の機械工学による社会貢献への思い、そして発信力・人間力の向上の場を提供して参ります。また、中学・高校生の“ものづくり”への潜在的な欲求を喚起し、その想像力を触発する啓蒙・教育活動は情報通信技術が進歩した現代において、ますます支部の重要な役割ではないかと思います。これまでの“機械の日・機械週間”などの活動に加えて、今期新たに設置を予定しているシニア会のご意見も伺いユニークな啓蒙活動を模索していきたいと思います。

 

支部講演会、専門分野懇話会などの産学の研究者による研究発表や情報交換の場は地域の学術振興の中核的活動です。さらに来期は9月に北海道札幌市で日本機械学会年次大会が予定されており、支部として大会委員会ならびに実行委員会との連携をとり支援して参ります。また、支部の活動が地域にとってより身近でメリットあるものにするために、引き続き産学官連携や他学協会との連携をとり講演会、見学会、セミナーや各種フォーラムなどの活動を展開して参ります。

 

今期はシニア会の設置や年次大会が来期に控えているなど支部長としての責務を重く感じております。会員各位のご協力が何より頼りでありますので、会員の皆様のご理解、ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

以上