北海道支部長よりご挨拶

                                              

ごあいさつ

51期 北海道支部 支部長 佐々木 正史 (北見工業大学)

 日本機械学会北海道支部の支部長の就任に際してご挨拶を申しあげます。北海道支部は昨年度で創立50周年を迎え、本年度は次の半世紀に向けての出発点となります。この大切な節目に支部長を仰せつかり、光栄に感じると共に責任の重さを痛感しております。

昨今は、理科離れはかくも進んだか、と驚かされる事例を見聞する機会が増えたように思います。また、理科離れの起源は小学校まで遡る必要がありそうな気配を強く感じます。理科の面白さを子供たちに体感してもらうことが従来以上に大切になって来ているのではないでしょうか。一方で、小中学校のカリキュラムの範囲で個々の生徒が実験をする機会がかつてより著しく減少しています。残念ですが、義務教育のカリキュラムのほかにも生徒たちが理科の実験を体験したり、理科現象に驚きを抱くような機会を設けなければならなくなって来ているのかもしれません。

平成22年度は北海道支部として例年に比して特別な企画は用意しておりませんが、例えば「機械の日」にちなんで、高専・大学・企業などで小中学生を対象とした理科の体験学習など、子供たちの理科ごころを掘り起こすような企画もご検討賜りますと幸いに存じます。例えば、北見工大の「おもしろ科学実験」(機械だけでなく全学科のテーマ合計約20)には毎年約500人の児童が参加します。子供たちの理科ごころはまだ決して冷え切ってはいないように思うのですが。

他にも学会全体が抱える問題や北海道支部が抱える悩みが幾つかありますが、支部会員の皆様と一緒に解決のための議論を少しづつ進めて参りたいと存じます。この一年間の支部活動へのご協力をよろしくお願い申し上げます。