第49期 支部長より ご挨拶



第49期 北海道支部 支部長 池川 昌弘 (北海道大学 教授)

このたび、思いがけず第49期日本機械学会北海道支部長を拝命いたしました。北海道に移り住んで8年目を迎え、北海道の人の優しさと自然の雄大さを実感する今日この頃です。北海道支部は、歴代の支部役員の方々や学会員の方々に支えられ、他の支部には見られない地道で着実な学会活動を行っていると感じております。この良き伝統と北海道支部の活動方針を引き継いで微力ながら責務を果たしたく思っておりますので、会員の皆様の、ご支援とご協力をお願い申し上げます。

 

北海道支部に課せられた目的、課題は、支部規則にもありますように支部会員の学会活動の活性化です。これを念頭に置いた本年度の事業計画は、3月14日(金)の第1回商議員会で立案・承認されました。唐牛敏晴副支部長、大島伸行庶務幹事、中村祐二会計幹事、藤木裕行会員拡充担当幹事、三戸陽一学生会担当幹事、高橋剛講演会担当幹事、各拠点幹事ならびに評議員、商議員の方々と共に事業計画を着実に遂行して参りたいと思っております。本学会の主な事業は、

(1)9月27日(土)釧路工業高等専門学校で開催される支部講演会

(2)機械週間(8月1日〜7日)に関連する行事(行事内容については今後立案する)

(3)平成21年3月上旬に北見工業大学で開催される学生員卒業研究発表講演会

です。そのほか、例年のように、各種フォーラム、特別講演会、見学会、懇話会などが適宜開催されます。懇話会に関しましては今期、「流体工学懇話会」、「北海道エンジン技術研究会」、「宇宙工学懇話会」、「材料・材料強度・加工懇話会」の4件を設置し、活動して行く計画になっています。このような活動を通じて、会員相互の情報交換や研究交流が図れればと思っております。会員の方々に積極的にご参加頂き、各活動を盛り上げていただくようお願い申し上げます。

 

北海道支部の会員数は1000人未満で他の支部と比べると小数であり、かつ学生会員が多いという特徴があります。また、国土の20%を占める広大な地域に教育・研究機関と企業が散在しており、そこで展開されている研究・教育、人材養成などの活動が、会員相互に十分共有できていない状況もあるように思われます。また、厳しい道内の経済事情もあり、実効性のある支部活動が難しい環境にありますが、支部が産官学の会員相互のバインダーとして、会員、特に民間企業の会員のメリットにつながるような支部運営、活動が必須であると考えております。会員の増強は支部の足腰の強化に繋がる重要課題であり、上に述べたような支部運営方針を通じて、個人会員とともに特別員(法人会員)の増強に繋げていきたいと念じております。

 

以上のような北海道支部の措かれている状況を踏まえて、道内産業の発展と研究活動の促進、有為な人材の育成に貢献する支部活動を実施し、北海道における日本機械学会の存在価値を高めたく思っております。今後とも北海道支部活動に対するご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

以 上